消された政治家 菅原道真

菅原道真は学者であり文人であり
政治家であり高級官僚であった。

彼が人気が高いのは
人格が清廉潔白であり
藤原の罠にはまり大宰府にながされるも
内心憤怒に耐え難かったであろうが
それをおくびにもださず
淡々と運命をうけいれたからである。

その姿は
大伴家持につうずるが
都への郷愁すてきれず
赦しを懇願する家持にたいし

その姿は飄々とし
かつ毅然たるものであった。

悲劇の大王 蘇我入鹿

蘇我入鹿は馬子の孫である。

天皇家がいまだ祭司王にすぎず
執政権がなかった当時の大王は

蘇我氏であり馬子以降3代は
蘇我王朝であった。

推古天皇
聖徳太子
蘇我馬子の3頭政治は有名であるが
それを仕切っていたのは
馬子だったのである。

その子蝦夷は人格的には申し分なかったが
政治的には優柔不断で
蘇我の権勢にかげりがみえた。


そのため
それをみた入鹿は若さや
剛直な性格ゆえ
蘇我の独断専攻をつよめた。

その結果
危機感をつよめた天皇家と中臣(藤原)
に処断されるにいたったのである。

乙巳(いっし)の変が
それである。